ガチャ確率の実測監査|公表排出率を客側で数え続けるやり方

ガチャの詳細を開くと、小数点つきの排出率が並んでいます。「ピックアップ 0.7%」「最高レア 1.0%」——画面の数字は、引く前の判断材料として置かれています。ところが実際に80連して当たらないと、人は数字より感情を信じ始めます。欲しいのは当たりそのものではなく、公表されている確率を、客側の手元で数え続けられるやり方です。

胴元の全件台帳は、胴元しか持っていません。客が持てるのは、自分が引いた1回ずつの記録です。サンプルが小さいうちに「おかしい」と断定すると、普通に起こる外れを、運営の嘘に読み替えます。逆に、有償と無償を混ぜ、ピックアップ単体とレア全体を混ぜたまま「実測」と呼ぶと、自分の帳簿が先に壊れます。この記事の初版は、1万連の集計結果ではありません。ログの取り方、公表確率の読み方、天井までの現金、無償石を除いた現金負担、「有意差なしなら今月も公表どおり」と書く誠実さだけを置きます。捏造したデータセットは出しません。

公式の背骨は3本です。CESAのランダム型アイテム提供方式運営ガイドラインは、有料ガチャで取得できる全てのアイテムと提供割合の表示を原則としています。景品表示法第5条第2号は、取引条件を実際より著しく有利だと誤認させる表示を禁じています。ゲーム側の実例として、Fate/Grand Order公式FAQ「ピックアップ召喚とは」は、ピックアップで個別の出現確率は上がる一方、各レアリティ自体の提供割合は変動しないと書き、排出率は召喚画面左下の召喚詳細を見るよう案内しています。数字は攻略ブログではなく、今開いた公式画面が正です。

文中の一人プレイ例は、公開されているガイドライン・公式FAQと、よくある数え間違いから組んだ典型ケースの再構成です。特定個人の実体験ではありません。運営を詐欺呼ばわりしません。ズレがあった、とも書きません。書けるのは「自分のn回では、こう数えた」までです。当たり判定そのものを先に切りたい場合は、AIリセマラ判定キットのキープ基準が先です。怪しい配布ファイルや無料石メーカーは、この監査の対象外で、ぷにぷに側の危険整理を見てください。

目次

この記事で分かること

  • 背景 … なぜ客側の帳簿が必要で、なぜ初版に1万連の表が無いのか
  • 公表確率の読み方 … ピックアップ単体、レア全体、天井込みを混ぜない
  • やり方 … 1回の排出を1行にする。コピペ用ログと、フォーム/シートの欄
  • 現金 … 天井までの現金と、無償石を除いた負担
  • 誠実さ … 有意差が出ないときに「今月も公表どおり」と書く
  • 典型ケースの再構成 … 80連で「おかしい」と感じたあとの数え直し
  • 失敗と戻し方 … 壊れたログ、UID公開、証明のための追加課金

「ガチャ 確率 おかしい」「排出率 嘘」「ガチャ 確率 検証」で来る方が本当に知りたいのは、今のバナーの噂ではありません。自分の画面の数字を、自分の回数で突き合わせる順番です。ここから先はその順番で書きます。

背景:客側が帳簿を持つ理由

有料ガチャは、偶然で中身が決まる販売です。客が見られるのは、引く前の提供割合と、引いたあとの自分の結果です。サーバー側の全抽選ログ、乱数の種、当落の全件は公開されません。この非対称は、カジノの台帳が客席から見えないのと同じ構造です。悪意の証明にはなりません。ただし、客が自分の回数すら残していないなら、検証の土俵自体がありません。

日本では、業界側が先に表示の型を置きました。CESAのガイドラインは、スマートフォンから提供されるゲームの有料ランダム型アイテム提供方式について、取得できる全てのアイテムとそれらの提供割合を表示することを原則としています。目的は、客が選好に合った購入判断をできるようにすること、と本文に書かれています。法律そのものではなく、業界の自主ルールです。一方で、表示した割合が実態と食い違えば、景品表示法の不当表示の議論に入ります。第5条第2号の有利誤認は、価格その他の取引条件について、実際より著しく有利だと一般消費者に誤認される表示を禁じています。排出率が取引条件として示されている以上、「画面の数字」と「実際の抽選」が著しく違う、と行政が認定すれば、そこが論点になります。この記事は認定をしません。読者の仕事は、自分のnを残すことです。

攻略メディアが毎月の実測監査を常設しにくい理由は、需要が無いからではありません。広告主と提携先がゲーム会社であることが多く、「公表どおりだった」も「サンプル不足で何も言えない」も、どちらもクリックされにくいからです。SNSは外れの80連を「仕様」として拡散します。サンプルサイズの話は拡散しません。空白に残るのは、感情の断定です。tunamodが初版でやるのは、その空白を偽の1万連で埋めることではありません。数え方の型を先に配り、数字は画面と自分のログだけを正にすることです。

初版に全件集計が無いのは、まだ客側の帳簿が集まっていないからです。無いものを「検証済み」と書く方が、排出率の誤読より悪いです。ページの寿命は、毎月の更新に耐える型にあります。結果表は、実際のログが乗ってから足します。

公式の線:CESA・景表法・ゲーム内の排出表

監査の出発点は、推測値ではありません。今の端末で開ける公式テキストです。3層に分けます。

  1. 業界の表示原則 … CESAガイドライン。有料ガチャの全アイテムと提供割合が分かる表示を原則とする。変更があれば、変更の条件と度合いも表示する、という運営事項がPDF側にあります。今のバナーで数字が変わったなら、変わった日時ごと別ログにします
  2. 表示と実態の法律 … 景品表示法。表示する場合に、実際より有利・優良だと誤認させることを禁じる。表示していない事項を、客が「隠している=違法」と読むのは別の飛躍です
  3. そのタイトルの排出表 … ゲーム内のガチャ詳細/召喚詳細。レアリティ別の提供割合、ピックアップ対象、天井や確定枠、重複の可否。FGO公式FAQは、ピックアップで個別の出現確率は上がるがレアリティ全体の提供割合は変えない、と切り分けています。排出率の正は、召喚詳細です

FGOを例にする理由は、日本語の公式FAQが「ピックアップ」と「レアリティ全体」を一文で分けているからです。★5全体が何%か、そのうちピックアップが何%かは、バナーごとに召喚詳細へ書かれます。こちらが固定の%を記事に焼き付けると、次のバナーで誤情報になります。やり方は一つで足ります。監査を始める直前に、召喚詳細の該当行を自分のログへ写す。写していない%は、後からブログで補完しません。

同じ公式FAQ群には、結果の確認先もあります。召喚結果が手元に見当たらないときの案内は、タッチした時点で結果は確定しており、召喚履歴から確認できる、と書いています。演出のスキップや画面の閉じ方で結果は変わりません。ログが欠けたときの戻し先は、非公式の記憶ではなく、公式の履歴です。タイトルが違っても、「結果はサーバー側で確定し、履歴画面がある」ことが多い。無ければ、そのタイトルではスクショと手入力の精度が監査の上限になります。

景表法の条文は、消費者庁の表示規制の概要でも、優良誤認(第5条第1号)と有利誤認(第5条第2号)に整理されています。プレイヤーが「自分の80連が理論値から外れた」と感じることと、行政が「表示が実際より有利だった」と認定することは、別の手続きです。個人のnから事業者の表示を断定しない、がこの記事の境界線です。

公表確率の読み方:ピックアップ単体とレア全体は別物

「排出率 0.7%」と検索して出てくる数字は、たいていどれかの層が省略されています。監査で先に壊れるのはここです。画面に複数の%があるとき、自分はどれを検証しているのかを、引く前に1つ選びます。

画面でよくある書き方 検証している対象 混ぜると起きること
レア全体 ★5サーヴァント 1.0%/最高レア合計 ○% そのレアリティのどれかが出る割合 ピックアップが外れても「レアは出た」ので、当たり判定が甘くなる
ピックアップ単体 対象キャラ ○%/ピックアップ内訳 名前が一致する1体(または1枚) レア全体の%で期待すると、必要回数が実際より少なく見える
天井込みの総合 総合出現確率/天井を含む平均、と書いてある場合だけ 回数上限や確率上昇を織り込んだ長期の割合 基礎%と比較すると「当たりすぎ/当たらなさすぎ」に見える
すり抜け後の確定枠 次回確定/ポイント満タンで対象確定、など 条件付きの別抽選。独立な1回ではない 確定枠をランダム試行に入れると、実測が公表基礎%から必ずズレる

FGO公式FAQの読みは、この表の上2段を分けろ、という話です。ピックアップで個別の出現確率は上がる。レアリティ全体の提供割合は変えない。つまり「★5がよく出るガチャになった」のではなく、「★5の枠の中で、指名対象の取り分が増えた」可能性が高い。必要になる現金は、レア全体ではなく指名対象の%で見ないと足りません。同じ0.7%でも、分母が「全アイテム」なのか「最高レアの中」なのかで、天井までの回数は倍以上変わります。

天井があるタイトルでは、基礎%だけで「n回中k回」を評価すると、設計そのものを無視します。回数上限に近づくと排出が上がる、一定回数で最高レアが来る、外れの最高レアの次は指名対象、といった条件は、独立なコイン投げではありません。監査の対象を先に宣言してください。「このバナーの基礎%(ピックアップ単体)を、天井に届く前の区間だけで数える」でもよい。「天井到達までの現金だけを数える」でもよい。両方を同じ列に入れると、何の検定もできません。

数字の写し方は機械的にします。ガチャ詳細を開き、対象の行をログの「画面の公表確率」欄へそのまま書く。小数の桁、注記(四捨五入で合計が100%にならない、10連の確定枠は別、重複あり、など)も1行残します。攻略サイトの切り抜き、動画のテロップ、友達の記憶は出典にしません。画面が閉じる前に写せないなら、そのセッションは「確率不明の消費記録」であり、実測監査から外します。

やり方:1回の排出を1行にする

監査の最小単位は、ガチャ1回です。10連ボタンは、見た目が1操作でも中身は10回です。1行に10体を詰め込むと、あとからピックアップ単体の回数を戻せません。結果画面が10枚並ぶタイトルでは、左から順に10行です。履歴が1行要約しか残らないタイトルでは、スクショを残し、名前を正式表記で分解します。

記録するタイミングは、演出が終わって結果が確定した直後です。FGO公式が書いているとおり、タッチした時点で結果は確定しています。スキップの速さ、時刻、電池、背景の明るさは、この監査の列に入れません。入れると、儀式の話と確率の話が同じシートで混ざります。儀式側は期待値を書き換えないことが多い、という整理は別記事の領域です。ここは提供割合と回数だけを扱います。

有償と無償は、同じレアでも別のお金です。無償石、ログインボーナス、ミッション、イベント配布は、現金が動いていません。有償石、有償限定のチケット、課金パック直付けの権利は、現金が動いています。混合で10連した場合は、その10連を「混合」と書き、内訳の個数をメモします。内訳が画面で分からないタイトルでは、引く前の所持数をスクショし、引いたあとの所持数との差分で分けます。差分が取れないなら、その10連は現金負担の計算から外し、回数の監査にだけ使います。無理に按分すると、負担額が創作になります。

バナーが変わったら、シートを分けます。名前が似ている復刻、期間限定の上乗せ、レアリティ確定の別筐体、フレンドポイントの無料ガチャは、有料のピックアップと混ぜません。混ぜた瞬間、公表%の分母が壊れます。タイトル名は略称ではなく、ストアや公式の正式名称にします。略称は後から別人のログと結合できません。

最初に確認したい4点です。欠けたら、そのセッションは監査に使いません。

  1. 今開いたガチャ詳細の%を、ログに写したか … 写していない%で検定しない
  2. 1回=1行になっているか … 10連を1試行にしない
  3. 有償/無償/混合が分かるか … 分からなければ現金欄は空
  4. UID・引き継ぎ番号・メールがシートに入っていないか … 入っていたら消してから保存する

4点が揃うまでは、石を追加で買いません。監査のための課金は、検証ではなく溶かす側です。

コピペ用ログと、フォーム/シートの欄

手入力用の型です。メモアプリに貼り、1回ごとに複製します。空欄は空欄のまま残します。推測で埋めません。

日付:
タイトル:
バナー:
開催表示(画面の期間):
有償/無償/混合:
消費した有償通貨:
消費した無償通貨:
回数: 1
結果(ゲーム内の正式表記):
レア度:
ピックアップ対象: はい / いいえ / 不明
天井カウント(分かる場合だけ):
画面の公表確率(ピックアップ単体):
画面の公表確率(レア全体):
画面の注記(確定枠・重複・四捨五入など):
スクショ: あり / なし
メモ:

Googleフォームやスプレッドシートにする場合の欄は、次で足ります。回答の検証や公開集計は、この初版では行いません。自分用の帳簿として先に置きます。フォームのURLを記事に固定しないのは、固定した瞬間に古い箱が一人歩きするからです。

入力の型 記入ルール
日付 日付 端末のローカル日付。セッションをまたいだら行を分ける
タイトル 記述 公式の正式名称。略称禁止
バナー 記述 ガチャ画面の見出しをそのまま。自分の通称を足さない
有償/無償/混合 選択 3択だけ。分からなければその行は現金集計から外す
有償消費 数値 その1回(または分解した1枠)で減った有償だけ
無償消費 数値 無償だけ。ポイントやチケットは単位をメモに残す
結果 記述 所持一覧と同じ表記。愛称、翻訳ゆれ、別衣装の省略は不可
レア度 記述 画面の星数や色分けをそのまま
ピックアップ対象 選択 はい/いいえ/不明。名前が切れていたら不明
画面の公表確率 記述 単体とレア全体を別セル。数字は画面の桁を維持
天井カウント 数値(任意) ゲームが表示しているときだけ。推測で埋めない
メモ 記述 確定枠の消化、バナー終了直前、履歴から復元、など状態だけ

フォームの設定で気をつけるのは、ファイル提出です。結果画像を任意添付にするなら、UID・フレンドコード・メールアドレス・バーコードが写っていないことを、送信前の自分用チェックにします。シートをクラウドに置くなら、リンクを「リンクを知っている全員」にしない。自分の排出は、他人にとってアカウント特定の材料になります。公開したいのは集計値だけです。初版は公開しません。

1日の終わりにやることは3つだけです。行数が回数と一致しているか。バナー名が途中で変わっていないか。有償消費の合計が、ストアの領収と矛盾していないか。領収と矛盾する行は、現金負担から外します。回数の監査には使えます。お金の列は、領収が正です。

天井までの現金と、無償石を除いた負担

「天井まで回すといくら」は、定価の石パックを全部有償で買った場合の上限に近い話です。実際の負担は、無償石と、今買ったパックの単価で変わります。監査で残すのは、感情の見積もりではなく、画面のパック価格と、画面の消費量です。

計算は4手です。数字は自分のショップ画面に置き換えてください。ここに今の販売価格は書きません。価格は店舗とキャンペーンで腐るからです。

  1. 1回の消費量を写す … 1連で減る有償通貨。10連割引があるなら、自分が押したボタンの消費量
  2. 天井または回数上限を写す … ガチャ詳細に「○回で対象」と書いてある数字。書いていないなら、この計算はしない
  3. 有償パックの円単価を出す … 実際に買った枠の支払額 ÷ その枠で増えた有償通貨。おまけの無償分は分母に入れない
  4. 天井までの現金(上限の見方) … 1回消費量 × 回数上限 × 円単価。これが「全部を有償で買った場合」

現金負担は、4の上限ではありません。ログの有償消費合計 × 円単価です。無償消費は0円です。混合行は、有償側の個数だけを掛けます。イベント配布の10連券を「定価換算で得した」と足すと、負担が創作の利益に変わります。得したかどうかは、その券を使わず残した場合と比較できないので、監査では足しません。

円単価は、初回限定パックと通常パックで別です。初回だけ安い枠を、天井までの全回数に掛けない。使い切ったあとの行は、次に実際に買う枠の単価へ切り替えます。キャリア決済の手数料、ポイント還元、ギフトカードの割引は、この記事の範囲外です。入れるなら別列にし、ガチャの提供割合と混ぜません。最安で石を買う話と、排出率を数える話は、帳簿が違います。

天井までの現金が出ると、人は「その金額を払うべきか」を確率の話と混ぜます。混ぜないでください。監査が答えられるのは、「この単価とこの回数上限なら、現金は最大でこれ」までです。払うかどうかは、家計と、キープ基準の話です。キープ基準が無い状態で上限額だけ見ると、証明のための追加購入が始まります。判定の切り方は、リセマラ判定キットの停止条件(時刻・周回・有償を開きそうになったら終了)を流用できます。監査でも、停止条件は引く前に書きます。

「おかしい」を数字にする:有意差なしなら今月も公表どおり

80連で指名対象が0のとき、体感は「おかしい」です。公表0.7%なら、80回の期待回数は0.56回です。0回は、期待値より下ですが、稀少事象としては普通に出ます。独立とみなせる前提で、当たり確率pの対象がn回すべて外れる割合は (1−p)^n です。p=0.007、n=80なら、およそ半分近い人が0回になります。この計算は「運営が正しい」証明ではありません。このnでは、正しさも嘘も切り分けられないという話です。

サンプルが小さいと、当たり側も同じです。30連で指名が2体出ても、基礎%が壊れたことにはなりません。人が拡散するのは両端だけです。外れの動画と、連続当たりの動画。真ん中の「だいたい公表どおり」は残りません。監査の文章が信用される条件は、両端を特別扱いしないことです。有意差が出なければ、「今月も公表どおりだった」と書きます。出なければ「ズレがあった」とは書きません。「サンプルnで、公表pを棄てられなかった/棄てられた」までです。

簡易の見方は次です。本格的な検定表は、実ログが乗ってから足します。初版で偽のp値は出しません。

  • 対象を1つに固定する … ピックアップ単体か、レア全体か。両方同時に「おかしい」と言わない
  • 天井区間を外すか、別集計にする … 確定枠と確率上昇は独立試行ではない
  • nが足りるか先に見る … 基礎%が1%未満の対象を、100回未満で断定しない
  • 棄てられないときは、公表どおりと書く … 「まだ分からない」でもよい。分からないのに運営の故意へ跳ばない

「有意差なし=真実の証明」でもありません。サンプル不足のときは、どちらにも転べます。だから初版の結論は弱い言葉になります。弱い言葉の方が、1万連の創作より強いです。将来、実際のログがタイトル別・バナー別に乗ったときも、同じ文型を使います。棄てられたら「このサンプルでは公表pと整合しなかった」。棄てられなければ「今月も公表どおり」。主語は常にサンプルです。主語を運営にしない。

典型ケースの再構成:80連で「排出率がおかしい」と感じた夜

以下は公開情報と、よくある数え間違いから組んだ典型ケースの再構成です。実在のプレイヤーの日記ではありません。時点は「週末の夜、ピックアップ開催中」。端末は普段使いのスマートフォン。アカウントは本アカで、引き継ぎ設定済み。有償通貨が少し残っており、無償のイベント石も乗っている状態です。

見えた表示は、ガチャ画面の見出しに期間限定のピックアップ名。詳細を開くと、最高レア全体の提供割合と、指名対象の内訳が別行である。本人はそこを読まず、SNSで見た「0.7%」だけを記憶して10連を8回押す。結果画面では最高レアが1体出たが、指名ではない。無償石が先に減り、足りない分を有償で足している。履歴は見ていない。タイムラインに「80連してピックアップ0、排出率おかしくない?」と書く。

取った行動の問題は、外れそのものではありません。帳簿が無いことです。80という回数だけが残り、分母の%がどれか、有償が何個か、10連の確定枠を何回踏んだか、バナーが途中で切り替わっていないか、が残っていません。この状態で「実測」と呼ぶと、検証ではなく感想です。

数え直すと判断は次になります。召喚詳細(またはガチャ詳細)を開き、最高レア全体と指名対象を別々に写す。FGOなら公式FAQどおり、レアリティ全体は変わらず、指名の取り分だけが変わっている可能性を先に置く。履歴から10連×8を80行に分解し、指名対象の行だけを数える。有償と無償の差分を、引く前後の所持スクショで分ける。スクショが無ければ現金欄は空にする。天井カウントが画面にあれば写し、確定枠の1回はランダム試行から外す。

結果の見方は、だいたいこうなります。指名対象0/80は、基礎%が1%を下回る対象では頻繁に起きます。最高レア1/80は、レア全体の%を分母にすると、むしろ「少なすぎる」とも「たまたま」とも言えず、nが足りません。現金負担は、無償分を定価換算しない方が小さく出ます。本人が最初に感じた「80連分の定価を溶かした」は、無償を定価に置き換えた創作です。失敗した場合の戻し方は、追加の10連を押さないこと、履歴から行を復元すること、UIDを公開文から消すこと、の3つです。証明のための課金は、ケースの途中で打ち切ります。

再構成から取る教訓は短いです。詳細の行を写す。1回を1行にする。無償を現金に換算しない。nが足りなければ公表どおりと書く。 80連の感情は、監査の入力ではありません。

失敗しやすい監査

壊れ方は、確率の知識不足より先に、列の設計で起きます。よくある失敗を先に置きます。

失敗 画面で起きること 帳簿側の被害
10連を1試行にする 1操作で10体出る nが10分の1になり、当たりの割合が跳ねる
指名とレア全体を混ぜる 詳細に%が2行以上ある 「当たり」の定義がセッション中に動く
有償と無償を同じ円にする 所持石が1つの数字で減る 天井までの現金が実際より大きく見える
確定枠をランダムに入れる 回数上限やポイントで対象が来る 基礎%の実測が必ず歪む
バナーをまたいで合算する 名前の似た復刻が続く 公表%の分母が複数になる
履歴を見ずに記憶で書く 演出が強く残る 外れの回数だけ過小になる
UIDつきスクショを公開する 結果画像の隅に識別子 監査以前にアカウント特定の材料になる
証明のため石を足す 「もう10連だけ」 停止条件が消え、検証が課金に変わる

失敗のあとにやりがちなのが、非公式ツールです。排出率メーカー、確率を上げる改造、無料石の生成器、BAN解除代行、返金代行。監査の延長に見えません。アカウントと決済の被害側です。改造クライアントや怪しい配布の見分けは、ぷにぷにの記事側で扱っています。このページでは手順を書きません。使わない、が失敗からの最短距離です。

他人のログとの合算も失敗に入ります。募集で集めた結果は、当たりだけが集まりやすい。外れを恥ずかしいと思って送らない人がいる。同じ人が複数回送る。バナー名のゆれで別物が1列になる。初版が自前の実測を出さない理由の一つは、ここです。他人のnを足すのは、列の定義と、当たり外れの両方を送る運用が揃ってからです。今は自分のシートだけを正にします。

トラブルからの戻し方

戻し方が必要なのは、主に3つです。ログが欠けた、識別子が外に出た、証明のために石を追加した、です。どれも、さらに引くことでは直りません。

ログが欠けたとき

ゲーム内の履歴を正にします。FGOなら召喚履歴が公式の確認先です。他タイトルでも、ガチャ画面・アイテム履歴・メールボックスのどれかに残ることがあります。残っている範囲で行を復元し、復元できない区間は捨てます。記憶で埋めた行は、実測ではなく小説です。履歴の保存期間が短いタイトルでは、セッションの最後にスクショを取る習慣が上限です。取れなかった過去は、諦めます。過去を創作すると、これから取る行まで汚染されます。

UIDや引き継ぎが写ったとき

公開した場所から画像を消します。再アップロードしません。シートの共有リンクを切る。チャットのログが残るなら、識別子が見える部分だけでも削除を依頼します。ゲーム側のパスワードと、ストアのパスワードを変えるかどうかは、画像の写り方次第です。フレンドコードだけなら、まずは公開分の削除です。引き継ぎ番号やQRが写っていたら、公式の引き継ぎ再発行を先に見ます。監査の続きは、識別子が消えてからです。

証明のために追加課金したとき

そこで停止します。追加分は、検証のnを増やすより、停止条件を破った記録です。ストアの領収は残し、それ以上のパックは開かない。返金を請け負う非公式の代行は使いません。払戻しは、各ストアと発行者の手続きだけが窓口です。ゲーム内の有償通貨は、使った分を「実験費」としてログのメモに残し、検定の対象から外してもよい。外す理由は、停止条件を破った区間を、きれいなサンプルとして扱わないためです。

問い合わせが必要なのは、履歴が明らかに欠ける、購入したのに通貨が増えない、表示の%が詳細画面で読めない、といった障害側です。「80連外れは仕様か」は、サポートが答えられる質問ではありません。問い合わせ文に、解析、改造、他プレイヤーのUID、推測の違法主張を書かない。自分のプレイヤーIDと、画面のスクリーンショット(識別子なし)と、日時だけにします。期待値は、履歴の欠落が戻るかどうかです。排出率の変更交渉ではありません。

監査そのものを止める戻し方もあります。バナーが終わる、月の上限に達する、停止時刻になる、詳細の%が写せない。どれか1つでシートを閉じます。閉じたあとに見るのは、有償消費の合計と、指名対象の回数だけです。足りないnを、翌月の自分で足します。今夜の自分で足しません。

最終判断

ガチャ確率の実測監査は、運営を殴る記事ではありません。客側の常設帳簿です。初版に1万連が無いのは、まだ数えていないからです。数える前に結果を書く方が、公表%の誤読より性質が悪い。ページが先に配るのは、やり方です。

最終チェックは次です。1つでも欠ければ、そのセッションは「感想」であり、監査ではありません。

  • 今開いた公式の詳細から、ピックアップ単体とレア全体を別々に写したか
  • 1回を1行にし、10連を1試行にしていないか
  • 有償と無償を分け、無償を定価換算していないか
  • 天井・確定枠を、基礎%の独立試行に混ぜていないか
  • nが足りないとき、「おかしい」ではなく「今月も公表どおり」と書けるか
  • UIDをシートと画像の外に出せたか
  • 証明のための追加課金を、停止条件で切れたか

7つがYesなら、今日の仕事は終わりです。当たりは増えていなくても、客側の台帳は1日分増えています。運営の全件には届きません。届かない前提で、自分のnだけは嘘をつかない。それが、この記事が取る得です。次のバナーでも、同じコピペと、同じ4手の現金計算を使います。結果の表は、実際の行が乗ってから足します。

よくある質問

100連して指名が0なら、確率はおかしいですか?

そのnだけでは、おかしいとも正しくもない、が先です。基礎%が1%を下回る対象では、100回全部外れは珍しくありません。詳細の%を写し、確定枠を外し、それでも極端に片寄るなら、行を貯めてから見ます。100という数字の印象で、運営の故意へ跳ばないでください。

無償石のガチャも同じ表に入れてよいですか?

回数の列には入れてよいです。現金の列には入れません。無償は0円です。CESAのガイドラインが主に置いているのも有料ガチャの表示です。無償と有償で排出表が違うタイトルでは、シート自体を分けます。同じ%なら、回数は合算でき、円は合算できません。

10連は1回と数えますか?

数えません。1回の排出が1行です。10連ボタンは10行です。10連に最高レア確定が付くタイトルでは、その1枠を確定枠としてメモし、基礎%の独立試行から外します。1操作=1試行にすると、nも当たり割合も壊れます。

自分のログで運営を詐欺だと書いてよいですか?

この記事の文型では書きません。書けるのは、サンプルnと公表pの関係までです。景品表示法の不当表示は、行政が手続きする話で、個人の80連が判決ではありません。数字だけ置けば十分に強い、というのがここでの判断です。断定は、帳簿を弱くします。

スプレッドシートを公開してよいですか?

識別子が1つでも入っているなら、公開しません。タイトル、バナー、有償/無償、結果名、%の写し、にUIDが混ざるのが典型です。公開するなら集計値だけです。初版のこの記事は、公開先のフォームを固定しません。自分用の帳簿が先です。

他の人の排出と合算して実測にしてよいですか?

列の定義が同じで、当たりも外れも同じ密度で集まり、バナーが同一、確定枠の扱いが同一、と確認できるまで合算しません。SNSの募集は当たり側に偏りやすいです。初版が1万連の表を出さない理由と同じです。他人のnは、運用が揃ってから足します。

この記事の数字は、今のバナーの実測ですか?

違います。初版は方法です。%は各タイトルの公式詳細が正で、記事側に今の排出率は焼き付けません。FGOなら召喚詳細と、ピックアップとレアリティ全体を分けた公式FAQが読み方の見本です。実測の表は、実際のログが乗った更新で足します。無いものを「検証済み」と書かない、がこのページの誠実さです。

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